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『軍師 官兵衛』 第26回「長政初陣」2014.06.29 Sunday
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初陣をひかえた長政に、官兵衛は太兵衛を指南役としてつけました。
しかし、勇躍むかった備中では、いくさがあっさり終結。
血気にはやる長政は祝宴の席でも不満げですが、このいくさは信長の四男で秀吉の養子となった羽柴秀勝の初陣をかざらせる形式的なものでした。
長政は羽柴軍のなかに長浜でともに育った虎之助や市松が、加藤清正や福島正則としてやはり武功をあげようと張り切っていることを知り、ますます気が焦ります。
備中には7つの城が防衛線をしいていますが、これをすべて正面から攻略するのは無駄と考えた官兵衛は、かなめとなる高松城にいき、城主の清水宗治に会います。
しかし、二か国の恩賞に心を動かさず、峻拒した宗治には官兵衛も引き下がるしかない様子。
同じころ、毛利陣営でも安国寺恵瓊が動いており、調略合戦の様相に。
ようやく始まった本格的な合戦では、加藤清正が敵陣に一番乗りの名のりをあげ、長政はあせって太兵衛の静止も聞かず、敵軍のなかに飛び込みました。
敵の武者との一騎打ちで、あわやという時に、太兵衛が助けてくれました。
その後、やっと長政も兜首をあげますが、官兵衛は手柄をほめてくれません。
それどころか、「お前の戦い方は猪武者だ」と訓戒される始末。
若い長政は、不満がつのる一方でした。
同じ天正十年五月、甲斐の武田氏が、織田・徳川軍の攻撃で滅亡。
諏訪に進駐した信長は、功績のあった諸将に甲斐や信濃の領地を分け与えます。
このとき、長年の宿敵のひとり六角次郎が甲府の恵林寺に逃げ込んだとの報告をうけた信長は、その引き渡しを要求。
これに従わない恵林寺の快川紹喜は、本堂とともに焼かれました。
このとき快川和尚は、「心頭滅却すれば、火もまた涼し」と有名な言葉を残して猛火のなかで最後をとげましたが、もとは美濃の出身であり、光秀には旧知の人物でした。
この事件に衝撃を受けたのは光秀だけではなく、快川に「国師」の称号を送っていた朝廷でも、信長の処置を過酷にすぎると批判する声が高まります。
清水宗治の調略に失敗した官兵衛は、善助や九郎右衛門と高松城周辺の地形を調査して、精巧な城下の模型を作り、水攻め作戦を立案します。
これには秀吉も喜んで採用し、ただちに土塁や堰などの建設が始まりました。
いよいよ高松城水攻め、そして季節は梅雨。
さらには運命の天正十年六月がやってきます。
予告の映像では、安土を訪れた徳川家康や、「敵は本能寺にあり」と叫ぶ光秀の姿が。
ついに中盤のクライマックス。楽しみです。
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モデルグラフィックスでイタリア軍特集2014.06.26 Thursday
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評価:
大日本絵画
大日本絵画
¥ 802
(2014-06-25)
おととしもアニメ『ガールズ&パンツァー』の特集で大好評だった模型雑誌のモデルグラフィックス8月号で、同アニメのOVA「これが本当のアンツイォ戦です!」発表間近にあわせ、イタリア軍の戦車を中心にした大特集です!
一番うれしいのは、OVAの見どころが模型雑誌らしい視点で紹介されていること。
秋山殿の潜入大作戦や、アンツイォ校の戦車をくわしく解説してあったり、新キャラや名場面をいち早く見せてくれたり、もうたまりません。
いまからOVAの発売が、ほんとうに楽しみになること受けあいです。
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『軍師 官兵衛』 第25回「栄華の極み」2014.06.22 Sunday
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戦乱で横領されていた荘園を取り戻して献上するなどの功績により、光秀は朝廷のおぼえがめでたい人物となっていました。
その光秀は、官兵衛の能力を買っており、羽柴家よりこちらにくれば五万石だすとスカウト。
しかし、官兵衛は即座にことわりました。
信長の朝廷から官位をうけない姿勢は、公家たちに警戒感をいだかせており、光秀はそれと対照的な武将として評価されているようす。
しかし、当の信長はそんな心理など気にせず、安土にセミナリオ建設のお礼に参上した宣教師たちから、「珍しいもの」を受け取っていました。
それは品物ではなく、生身の人間。頑健な黒人の若者です。
その強き力と、生まれを聞かれて地球儀ですぐ故郷のアフリカ大陸を指さして返答する知恵が気に入った信長は、この若者をもらい受け、弥助と名づけて家臣にしました。
天正10年正月、新年の祝賀挨拶に、各地から諸侯が安土城に参集。
そのなかで秀吉と官兵衛は、謁見の間でなく庭にとおされ、信長から天下統一後には海外に出るといった願望を聞かされて、秀吉はおおいに賛同します。
おなじころ、毛利家の小早川隆景は備中の諸将を集め、織田軍迎撃を命じます。
みなが織田など鎧袖一触のような大言壮語を口にするなかで、高松城主の清水宗治のみは悲壮な決意を誓いました。
秀吉はおねや家臣団をつれて姫路城に到着し、黒田家の面々と酒宴をもよおして大騒ぎ。
おねは、光に会って談笑し、おたがいの家臣らは酔って乱舞。
両家の絆は深まった、と秀吉も官兵衛も満足したようです。
この少し前、宇喜多直家は死の病にかかり、おさない八郎を残していくことが気ががりで、妻を秀吉に側室としてほしいとまで言って、あとのことを確約させたのでした。
その春、官兵衛は光から、ついに二人目の子を身ごもったと知らせれます。
新年となり目出度いことがつづく黒田家は、さらに祝い事が。
松寿丸が元服して、名を長政とあらためました。
ここに、黒田家の新たな世代が誕生したのです。
次回はこの長政が初陣するようす。
どんな器量を見せるのか、まずは天下の情勢とともに注目です。
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いよいよアンツィオ戦です!2014.06.19 Thursday
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評価:
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バンダイビジュアル
¥ 5,548
(2014-07-25)
ガールズ&パンツァーのOVA「これが本当のアンツイォ戦です!」の発売が迫りました。
関係者の試写会ニュースによると、お世辞抜きに素晴らしい出来との評判。
新たな予告のPVでも、イタリアのP40戦車やCV33タンケッテが画面せましと走り回っていて、実に期待できそうです。
ブルーレイ特典のコメンタリーでは、キャストやミリタリーにくわえ、スタッフ陣に水島監督の声も入るとのことで、これも楽しみです。
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『軍師 官兵衛』 第24回「帰ってきた軍師」2014.06.15 Sunday
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官兵衛が使者として三木城に入り、降伏勧告しました。
城兵を助けるという条件で、別所長冶ら一族が自決して、ここに三木城は陥落。
ついに播磨の毛利方は小寺氏のみとなりました。
信長は有岡城に進駐し、そこで能の宴を開きます。
濃姫は、そのような宴を不吉に感じますが、その後に粛清がありました。
重臣の佐久間信盛が、本願寺攻めの不手際や過去の失敗を理由に追放されたのです。
光秀は、この措置に戦慄を感じたようですが、秀吉はおねとさらなる出世を誓いました。
播磨では、毛利領へ逃げようとした小寺政職と息子がつかまりました。
ふたりは黒田家の庭に縄をかけられて連行され、職隆が詰問します。
「わしは主君じゃぞ」などと強がっていた政職も、官兵衛の姿を見て仰天。
必死に弁明や命乞いをしますが、官兵衛は太刀を振り下ろしました。
しかし、その刃は政職にふれず、官兵衛は小寺父子を逃がします。
秀吉は、その措置を笑って認めました。
その後の論功行賞で、官兵衛は1万石をもらい、大名の身となります。
黒田家中はみな喜び、涙もろい休夢おじさんはうれし泣き。
官兵衛は、その席で新たな黒田家の紋所を披露します。
それは、藤巴の紋。あの土牢で官兵衛が生命のあかしと見た花をかたどったもの。
みなは歓喜して新たな旗印をあおぎ、ここに黒田家の再出発となりました。
官兵衛の冷徹な変化も描かれましたが、もとの主君を助けるのは以前とおなじ。
これから、もっと冷徹な軍師の顔を見せてほしいです。
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『へうげもの』 第18巻2014.06.12 Thursday
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『へうげもの』の最新巻です。
徳川と豊臣との和を願うものの、みちのりは遠し。
でも、古織どのは絶好調です。
この巻では、秀忠夫婦の描き方が面白かったですね。
数寄の世界も江戸初期となり、さまざまな変化が歴史上の事件と連動して興味深いです。
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『軍師 官兵衛』 第23回「半兵衛の遺言」2014.06.08 Sunday
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官兵衛が救出されたとの知らせに、光は号泣して喜びます。
そのいっぽう、有岡城のだしら荒木一族は、凄惨な処刑にあいました。
高山右近はじめ、明智光秀や織田信忠まで女子供は助命嘆願したのですが、それも空しく。
京の六条河原で、だしは祈りながら首を打たれました。
官兵衛は、有馬で湯治して療養し、少しづつ回復します。
しかし、足は元どおりにはならず、暗澹とする日もありました。
それでも、光が有馬に来てくれたので力づけられたのでした。
秀吉は、信長に官兵衛を会わせ、その壮絶な姿を見せます。
そして、官兵衛は裏切りなどせず、地下牢で耐えていた事実を説明しました。
さらには、松寿丸をその場に呼び、官兵衛と対面させます。
これには信長も驚き、処断命令に違反したことを許すしかありませんでした。
この策もまた半兵衛のものと知り、「死してなお、この信長を手玉にとったか」と感嘆。
その半兵衛は、松寿丸に軍配を託しており、それは官兵衛に手渡されました。
このとき、動きもままならなかった官兵衛の足が動き、軍配を高くかかげました。
湯治を切り上げた官兵衛は、羽柴軍の本陣に姿を見せます。
秀吉も小六も。、みんなが官兵衛を喜んで迎え、官兵衛にも笑顔がもどったのでした。
ラストは、半兵衛の墓に官兵衛が詣でるシーンで終わりました。
これで名目ともに、官兵衛が秀吉の軍師となり、半兵衛の偉業を継ぐわけですね。
この次は、官兵衛の悲劇をまねいた小寺政職が報いを受けるようです。
ともあれ、これからの官兵衛には軍師としての本格的な活躍を期待ですね。
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『軍師 官兵衛』ガイドブック後編2014.06.05 Thursday
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大河ドラマ『軍師 官兵衛』のストーリーガイド後編が出ました。
キャストやスタッフのインタビューにロケのレポート記事など定番の内容です。
後半の重要な人物として徳川家康や千利休のキャストさん発表もありますが、決まったばかりの編集で時間がなかったのか、その方たちのインタビューがないのが少し残念です。
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『軍師 官兵衛』 第22回「有岡、最後の日」2014.06.01 Sunday
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専助から姫路に官兵衛の無事を知らせる手紙がとどき、職隆も光も泣いて喜びます。
そのころ病の身をおして播磨の秀吉本陣へ復帰した半兵衛は、官兵衛と松寿丸の件を報告。
秀吉も、半兵衛の情義ある措置を喜んで認めました。
しかし、無理をした半兵衛は倒れてしまい、ついに陣中で息を引きとりました。
いっぽう、牢内の官兵衛は衰弱がひどく、髪は伸びほうだいで着物も汚れたまま。
その姿で、半兵衛の死を直観しました。
城内の九郎右衛門から情報をえて、善助や太兵衛は必死に官兵衛救出を計画します。
村重は、毛利の援軍が来ないためしだいに正気を失っており、意外な行動に。
それは、尼崎城に移って籠城を続けるという、策ともいえないものでした。
だしや多くの家臣を置いたまま、所有する名物茶器を持ち、村重は有岡を出ました。
この知らせを聞いた信長は激怒して、有岡城の殲滅を命じます。
そこに来た秀吉は、宇喜多直家の調略成功を報告しますが、叱責される始末。
結局、毛利の援軍はやって来ず、村重はさらに孤立し、有岡の家臣にも会いません。
うつろな目で、「自分が生きている限り信長に負けたことにはならぬ」と言いました。
そして、とうとう織田軍による有岡城総攻めが開始されました。
だしは赤子を侍女に託して落ち延びさせ、自分は残って祈ります。
牢番の又左衛門は、官兵衛の牢の鍵をはずし、自分は戦って討死しました。
九郎右衛門の手引きで、善助と太兵衛は城内に突入。
城兵と激闘しながら、懸命に官兵衛の牢を探します。
そして、ついに官兵衛の姿を探り当てました。
三人をみた官兵衛は、「善助・・・九郎右衛門・・・太兵衛」と弱々しく名を呼び、
みなは涙して、ぼろぼろの官兵衛をかつぎ、城外に出ました。
そのとき強い日の光がそそぎ、官兵衛は自分が生きていることを実感したのでした。
とうとう官兵衛は救出されました。
しかし、恩人の半兵衛はすでにこの世になく、その意志を継いでいくことになります。
松寿丸が受け取った半兵衛の軍配が、その象徴となるようです。
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