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『平清盛』 第4回「殿上の闇討ち」
JUGEMテーマ:大河ドラマ
御所のなかで、北面の武士たちが流鏑馬の稽古をしています。
そこには、新参者というべき清盛の姿も。
が、的を狙ううちに駆けすぎてしまい、笑いものになってしまいました。 
颯爽と命中させた佐藤義清に、清盛は歯がみします。

そのあと、待賢門院がお出かけのため、警護することに。
ところが、北面の武士たちはいっせいに白粉を塗り始め、清盛は唖然呆然。
出先の歌会では、門院の前で堀河局が歌を詠み、武士たちにも感想を求められました。
ここでも清盛は、情緒もなにもない発言で、門院をとりまく女房たちをあきれさせるのみ。
それにひきかえ、義清は局の歌を、言葉を置き換えることでより完璧なものにして賞賛されます。
ますます不満顔の清盛は、義清にかみつきますが、軽くいなされました。

そんな勤務態度(?)の清盛をも、弟の家盛は北面の武士となったことで喜んでくれます。
ふたりで矢の稽古をしていると、家貞が息せき切って忠盛の昇進の知らせをもたらしました。
鳥羽上皇に得長寿院の観音堂を献上したことが認められ、武士ではじめて昇殿を許されたのです。
気のない顔で通りいっぺんの祝辞を述べる清盛を、突然押しのけてきた忠正などは、歓喜爆発の態に。

おなじころ、源氏の屋敷では為義が平氏の躍進を愚痴っていました。
いらだつ義朝は、なんと為義に矢を向け、驚いた家臣の鎌田通清が止めに入って涙します。
あとで、義朝と清盛はまたも河原で出会い、お互いの父の不満合戦みたいなケンカをする始末。
また、朝廷では藤原忠実が、平氏の昇進を不満に思っていました。

そのため、藤原家成の館でひらかれた忠盛を迎えての宴では、忠実が忠盛に嫌味を。
さらに、笛や鼓に合わせて舞う忠盛に恥をかかせるため、弦楽の調子をはずさせることも。
これに同調する公家たちは、酒をかけたりヤジをあびせたりします。
清盛は末席で父へのイジメに怒りますが、同席きていた佐藤義清に制止されました。
「これも、まつりごと。皆それぞれの思惑で来ているのだ」と。
「未熟な舞にて失礼を」と詫び、貴族たちに平伏する忠盛を、清盛はにらんで歯ぎしりしました。

藤原忠実は、これでもまだ足りず、ゆかりある源氏の為義を呼んで扇動します。
つまり、今宵は内裏への渡り廊をひとりで忠盛が通るはず、そこを襲えという暗示を。
これを鎌田通清から聞いた義朝と清盛は、いそいで幔幕のうしろに駆けつけますが・・・。
斬りかかってきた為義を、忠盛はすぐかわし、余裕でたしなめました。
「自分は王家の犬で終わるつもりはない。為義どの、源氏と平氏のどちらが強いかは、朝廷に対して武士がもっと力をつけたとき決めよう」と。

この情景をみた義朝は、門を出て肩を落とす為義に誓います。
自分が強くなって源氏を、父を守ると。
為義はうれし泣きしながらも、「お前に守ってもらうほど老いてはおらん」と答えました。
いっぽう、別の門で忠盛に、清盛は訪ねます。
「いつから王家の犬で終わらぬと決めておられたのですか」と。
忠盛の答えは、「赤子のお前を抱いて、平太と呼んだ日からだ」という嬉しいものでした。

そして、殿上で刀を抜いたことを心配する清盛に、銀箔をはった飾り太刀であることを見せます。
それは、家貞が万一のために用意してくれたもの。
やはり、父や家臣たちは、清盛の知らないところで深く考え、行動しているのでした。
「お前が思う以上に、殿上は面白いところだ」と去っていく忠盛。
清盛は、そんな父の背中を追いかけていきました。

『平家物語』の序盤で名高い一節を、このドラマ独自の演出で見せた回でした。
それぞれの父子の気持ちや、摂関家の思惑など、面白くなってきましたね。
いよいよ次回は親子一門そろって、西海での海賊退治。
スケール感ある新展開に期待したいです。

posted by: ふるゆき | 平清盛 | 22:26 | comments(8) | trackbacks(18) |
『図説 軍服の歴史5000年』 
JUGEMテーマ:読書
歴史ブームなどと言われて久しいせいか、書店や図書館には様々な時代やジャンルの歴史本が並んでいます。
また、ミリタリーファッションといった分野も一過性の流行ではなく、これも国別・時代別にいろんな専門書・研究書が出ているのも事実。
ここに紹介するのは、その両方の世界をつなぎ、かつタイトルどおり「歴史」の流れを古代から現在にわたって、国々や諸地域を俯瞰しつつとらえた貴重な新刊です。

軍服というと、やはり二つの世界大戦から現代にいたる各国のそれを思いうかべますが、ここでは広義の戦いにおける衣服として、古代ローマから中世の騎士、ようやく統一されたその端緒となる近世ヨーロッパの絶対王政期に出現した制服 など、著者の幅広い見識と考察によって、5000年という時の流れを、決して大げさでなくまた駆け足で終わりというような記述ではない、ひじょうに深く興味のつきない内容となっているのが本書の特徴でしょう。

ただ、いわゆるカタログデータ的なものを本書に求めるのは、すこし違ってきます。
これは歴史とファッションの意外で奥深い面を、さまざまな事例を紹介しながら読み解いていく、いわば知的冒険の書とでもいうような味わいをもつ良書ですから。
とはいえ、堅苦しい考察ばかりということではなく、ナポレオンの袖口のこだわりとか、フリードリヒ大王の寒がりファッションといった面白い秘話も満載で、歴史好きやミリタリーファンなら自然に引き込まれること受けあいといえそう。

ナポレオンのライバルだったウェリントンと、その盟友であるブリュッヘルがともにブーツに名を残す史実など、その名を知っている人ならニヤリとするかも知れません。
ミリタリーと男性・紳士服の関係でネクタイや帽子、靴の記述も豊富ですが、こうして西洋史ばかりにかたよるのでなく、著者の視点は日本人の甲冑から幕末・明治の洋服との出会いやデザインの変遷に目をむけたり、ペルシャやオスマントルコ、北米の諸民族まで縦横に解説していきます。

なにより「図説」とあるだけに、緻密で正確なイラストが200点あまりも掲載されているのも、本書の特徴でしょう。このみごとな考証と迫力ある図解の数々は、著者の夫人が描かれたもの。まさに夫婦協力による労作です。
美しいカラーと、質感あふれるモノクロのイラスト群は、見ているだけでも楽しいのですが、この膨大な作品を完成させるのは、ほんとうに大変な作業だったはず。
巻頭・巻末にファッション界やイラスト分野の素晴らしい方々が推薦文を寄せてみえて、いまさら私などが紹介するのも面映いですが、ぜひ多くの皆さんに読んでいただきたい一冊です。
posted by: ふるゆき | | 23:11 | comments(0) | trackbacks(1) |
『銀魂’』 漫画という画布に人生という筆で絵を描け
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
あの「ギンタマン」は、もはやゴリラが描いた殴り書きを動物愛護団体が延命させているだけの老害漫画になっていた・・・・・・って、ひどい。

初代編集の小西は「どんだけー!」を叫ぶだけになり、つぎの大藤は女性とのデートに失敗して二次元から戻ってこれなくないし、三人目の中崎は宴会芸で体を壊したとか…恐怖の締め切り地獄で全員廃人となり収監されたままだそうです。

現在の担当である本田・ジェリービーンズ・ヴァンガードは、なんとか有望な新人を発掘して連載へこぎつけ、担当編集から脱けだそうとしてるけど、どれも見た目だけでアウトの漫画ばかり。
自分の人生を漫画に叩き付けたような作品に出会えず、このままでは死刑執行を待つ身。
そんなとき、ナンバーがペンネームの新人と面会することになったら、その男はなんと看守に見張られて厳重に連行されてきた・・・って、これ鯱だ!

なんか可愛いポーチからペンを出そうとして大騒ぎに、しかも銀さんが飛び蹴りで登場とは!
鯱の世話は銀さんが引き受けることになり、役人や看守は退場。
激しく動揺する本田をしり目に、作家のポリシーと結成の秘話を公開してます。
大江戸刑務所に入ったいときの銀さんが「ジャンプ歴20年」の経験をいかして漫画の相談にのったからだそうで。
絵柄が古いからと言った銀さんが作画、鯱が原作という二人組で、ペンネームは悪路木夢砕!
こんどは『バクマン。』とコラボするつもり?
白々しい漫画タッグのOPシーンも製作済みで(笑)

前の作品はヒューマンドラマだったけど、テーマが暗いし着物がおかしいと指摘され、ガラリと変更したら肩パットだらけのラブコメ漫画に。
看守も死神も女の子なのに、銀さんの画力が残念すぎです。
そのうえ学園ものには出来ない、監獄という設定は譲れないとか、どうにもヘンなこだわりのコンビ。
ラブコメにしては女の子がごつすぎで、躍動感がある絵とかいうけど、問題ありと言えますよ。
ジャンプだからバトルに対応できるとか言って、死神とノートがキーワードの作品まるパクリ。

ネームの段階で鯱が描いたものは、銀さんと比べものにならないほどの画力でした。
ここで、作画と原作担当を逆にすべきと思い切って提案した本田。当然の指摘ですね。
それから、一日でネームを仕上げて送ってきたのでビックリ。
でも、「チャゲスノート」なんてタイトルで、内容もなぜか肩パットが出まくりです。
そのせいで無駄コマばかり使ったうえ、銀さんが原稿にメモかいたり妙な落書きが・・・・・・。
しかも、神楽や新八まで伝言板がわりに使ったりしてます。
ラストは無理やりいい話にしてきたけど、ラストもお登勢さんが銀さんへの伝言して終わり?
結局は、本田もまた避難所に閉じこもることになってしまったとのオチでした。
やっぱり『バクマン。』は無理だ。

次回からはバラガキ篇!
真選組に見廻組が対抗してくる?
シリアス・・・だけでもないけど、楽しみです。



posted by: ふるゆき | 銀魂 | 19:14 | comments(0) | trackbacks(6) |
『平清盛』 第3回「源平の御曹司」
JUGEMテーマ:大河ドラマ
元服しても清盛は、あいかわらず暴れ者です。
ただ、その力を西海の盗賊退治に使っていました。
仲間とともに賊から奪い返した米や穀物を農民に配り、得意顔です。
しかし、その盗賊たちが大規模な徒党をくんで村に再度、来襲してしまい・・・・・・。

京の平氏館に、伊藤忠清が注進にきました。
なんと西海で捕らえた盗賊のなかに清盛がいるというのです。
忠盛は、その政治力で息子を釈放させますが、忠正はあきれる一方。
元服して平次あらため家盛や、その母の宗子は清盛をかばいますが。

そのころ、平氏の躍進をうらやむ源為義は、息子の義朝を北面の武士にしようと必死でした。
ゆかりのある藤原父子に懸命な誓願をしますが、手ごたえはいまひとつ。
その横を正装した平忠盛が昇殿していき、為義は歯がみします。
鳥羽上皇に拝謁した忠盛は、白河院に仕えたそのほうが自分に忠義を誓えるか、と聞かれました。
すると、藤原家成が横から、長男の清盛を院北面の武士として忠義を証明してはと提案。

そんな父の境遇も知らず、清盛は検非違使の牢獄から配下の国松や時松らを牢破りで救出。
親身に忠告する鱸丸の言葉にも耳を貸さず、都大路をのし歩きます。
しかし、逃げた先で上皇の行列を警護する北面の武士に出会い、また国松たちは捕らわれの身に。
ひとりで3人を倒して捕らえたこの武士は、佐藤義清という文武両道の達人でした。
(ご存知のかたも多いでしょうが、のちに西行となる人物です)
この少し前に往来で清盛は、源氏の若武者、義朝から勝負を挑まれます。
その場は、かるく断わりましたが。

そんなこんなの清盛の振る舞いには、忠盛や平氏の人々も困惑。
しかし反省のない清盛は、自分が名乗り出て国松や時松を救う、と言い忠盛に一喝されます。
あの村を再度襲った盗賊はお前たちの退治した連中であり、その仕返しで民が迷惑した。お前らの浅知恵でおさえた者は、浅知恵でやり返すだけだ、お前らは民を守ってなどおらぬ!と。
返す言葉もない清盛は、さらに家盛や宗子の同情にも耐え切れず、屋敷を飛び出しました。

その後、どうやって見つけたのか野原で矢の稽古をする義朝に、今度は清盛が勝負を挑む蕃に。
二人はくらべ馬で対決しますが、心に乱れのある清盛は落馬してしまいます。
義朝は、かつて白河院の御前で異様な殺気をもち舞をまった男に勝ちたかったと説明。
武士が王家を守っているのだ、いつかそれを世間に思い知らせると叫びました。
そして、再度勝負をいどむ清盛に振り向きもせず去ります。

こんないくつかの体験をして、清盛は考えがかわったようす。
義朝に負けたときは、自分の未熟さを自責の念で叫んでいました。
そして、ついに北面の武士となりました。
無頼の心をかかえたまま、というナレーションのとおりなら、不貞の輩といえそうです。
強力なライバルも出現して、これからが楽しみです。

 
posted by: ふるゆき | 平清盛 | 22:21 | comments(8) | trackbacks(19) |
保元・平治の乱を読む
JUGEMテーマ:読書
吉川英治氏の『新・平家物語』第2巻を読みました。
いまやはり第2回を終えた大河ドラマ『平清盛』と、いつくかの点で違いがあるのも面白いです。
父の忠盛が二番目の妻を迎えたあと生まれた清盛の兄弟の名は、大河とは異なるようです。
一門ながら対立する叔父や、ライバルの源氏が微妙に描かれかたが違うのも興味あり。

なにより、この巻は保元の乱が起こり、清盛が活躍して出世していくさまが中心になるので、合戦はもちろん、政治状況や朝廷内部の深刻な争いが克明に綴られていて圧巻。
さらに平治の乱へとつづいていく激動の様相も、読み進むにつれ引き込まれていきます。
posted by: ふるゆき | 大河ドラマ | 19:01 | - | - |
『銀魂’』 女はベジータ好き 男はピッコロ好き
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
西郷たちに狂死郎をとらわれ、万事休すのメンバー。
近藤やマダオの人体ナントカも出て、どうしようもない状態に。
そんな末期症状の店にやってきたのは。

完全に出来あがってる月詠と百華たち。
銀さん、もう目が泳いでます。と思うまもなく、ぶん投げられるし。
もはや逃げるしかねえ、と匍匐前進した先には花魁姿の九平衛と、なぜか女装の柳生一門。
で、また投げられました。

ロープで天井からぶら下がって沖田のドSサービスに狂喜する猿飛さっちゃんとか、さらにカオスへ。
新八も土方も、もはやどうしていいか激しく困惑するばかり。
さらに逃げることを考える主人公の前に、とうとう黒装束のマダムが!
たのみの狂死郎は全然ムリなんで、3人で何とかするしか・・・・・・。

マダム夜神にかかりきりの銀さん・土方・新八の各頭部にクナイを命中させ、月詠が苦情。
めずらしく同意見のさっちゃんと、あろうことかマダムにちょっかいを!
必死に席の真ん中へ座らせ、ひきつる笑顔でマダムをもてなす偽ホスト二人は恐怖満点。
とにかくウーロンハイを出して場を盛り上げる会話をするはずが、どんどんドラゴンボール話へ。

恐怖の酔っ払い3人と、お妙に神楽も勝手なキャラ話で騒ぐうち、マダムがベジータ好きと判明。
その話題でご機嫌とろうとしたものの、女子の好き放題トークで、またまたピンチに。
もう気まずいだけ、と恐れる銀さんらの後ろから、ドS男がダークな笑顔で誘います。
シャンペンタワーを用意して、中身はテキーラにすれば、あの連中も酔いつぶれると。
・・・のはずが、つぶれたのはホスト4人でした。駄目だ。

すごい数のグラスをあけたマダムは、席を立ちドアのほうへ。
そして寒い外へ出たとき、目の前には探していた狂死郎が現われます。
自分は女神でも死神でもないし、もうここへは来ない、と言うマダムに、彼は笑顔を見せて。
「死神は、もう帰りました。マダムが三度目にお店を訪れるなら、それは何でしょう?」と。
開いたドアの中には、グラスやジョッキをあげて笑う普段着の仲間たち。
いつの間にか、狂死郎のバックにも逃げ散ったはずのメンバー全員まで。
マダムは口元にかすかな笑みをみせて、もう一度「天使の休息所」へ入りました。

マダム、良い人だったんだ。
最後のひと言も優しい喜びが感じられたし。
さすがにラストは復活した狂死郎がまとめたけど、銀さん結局おう吐で終わったんですか。
で、来週はまたまたジャンプ編集部ネタ!
あやしい漫画家と編集者の熱く歪んだ闘いが見れそうで楽しみ。


 
posted by: ふるゆき | 銀魂 | 18:53 | comments(2) | trackbacks(7) |
『平清盛』 第2回「無頼の高平太」
JUGEMテーマ:大河ドラマ
成長した平太は、都の暴れ者となっていました。
バクチをする連中を相手に双六で勝負して、ケンカになっても圧倒的強さで勝ちます。
追ってきた者も、用意の落とし穴におとして大笑い。

そんな平太を、一門の人々、とくに叔父の忠正は苦々しく思っているようす。
正室の子である平次を跡継ぎにすべき、と考えているのは彼だけではないでしょう。
ある日、忠盛は平太に元服の日取りを決めた、と告げます。
舞の稽古をするよう言われた平太は、すぐに拒絶して「おれは野良犬になる!」とも。
そう叫んで平太は屋敷を飛び出し、馬から落ちた路上でまた叫びます。
「俺はいったい誰なんだ!」と。

ところが、「誰でもいいから助けてくれ」と言う声が、昼間の落とし穴から聞こえました。
平太が救い上げると、ぶつぶつ言いながら丸顔の公家が現われます。
この男は高階通憲といい、「人は誰も生きるうちにおのれを見出す」とか説教じみたことを。
さらに「この穴は今の世をあらわす」だの、「月をおおうあの煙は、院のようじゃ」だのと語ります。
実はその煙は、院の出した殺生禁断令で没収された魚網を燃やすけむりでした。

西海で鱸丸から、殺生禁断令で漁民たちは苦しんでいる、と清盛は聞かされます。
鱸丸の父の滝次は、そんな息子をたしなめ、平氏の方は院にお仕えしているゆえ、そういう言い方はいかん、と諌めました。
それからのち、屋敷で元服の儀式をむかえた平太は、一門や藤原氏の加冠役が集った席でも、立ったままで院の法令を批判し、一座を驚かせます。
しかし、そこにいた体格の大きい伊藤忠清という家臣に、豪腕で座らされました。

加冠をつとめた藤原家成という若い公家は、すましてこう言います。
「いくら野良犬が吼えても聞こえませぬ。せめて飼い犬となって、お耳のそばで吼えなされ」と。
忠盛は書をひろげ、「今日より清盛と名づける」と宣言。ここに、その名が生まれました。
白河院も見物される八幡宮の祭事で、舞をまうように命じられたとも。
が、鱸丸がフラフラになって屋敷に倒れこみ、父が村人や自分が飢えるのをみかねて漁に出たため、役人につかまったと訴えます。
怒った清盛は助けに行こうとしますが、それを忠盛が制止。清盛は、「なにゆえ清いの文字をあたえた! 罪なき民を泣かせて、なにが武士だ!」と絶叫して駆けだしました。
忠盛は「おのれを武士と申したぞ」と、微笑みます。

清盛は御所に乗り込んで、なんと白河院に目通りします。
そして禁令を批判し、「法王様はおびえておられましょう。現世に生きるもののけがごとき、おのが振る舞いに」とまで言いました。
表情を変えずに聞いていた白河院は、清盛の母が白拍子だったこと、自分が命令して殺させたことを無理にも聞かせます。
さすがに動揺し、「ならば、なにゆえ私は生きておるのですか」と問う清盛に、院は答えました。
「それはのう、そちにも、このもののけの血が流れておるからじゃ」と。

後日、岩清水八幡宮で祭事がはじまり、清盛は院の御前で舞人をつとめます。
尋常ではない眼光で舞いだした清盛は、荒々しく太刀を投げ捨て、塀から鱸丸が投げた宋剣を受けとって、白河院に接近します。
これには平氏一門も、祭事を苦々しく見ていた源氏の面々も呆然。
警護の武士も緊張しますが、清盛は宋剣を院の前で地面に突き立てました。
院はゆっくりと立ち上がり、「面白き舞いであった。武士の子らしゅうての」と言って去ります。

清盛は、忠盛に「俺は父上のようにはならぬ!」と叫び、「野良犬の声が世を変えるまで生きる」と言い捨てて走り去りました。
忠盛は苦笑し、「好きにせよ」と、前と同じことを。
そんな情景を、塀の上で見ていた若者は、源為義に「武者丸!」声をかけられます。
彼こそは、保元・平治の乱で清盛のライバルとなる源義朝でした。
その4ヵ月後、白河院は崩御。
ここに、動乱の時代が幕を開けます。

早くも役者がそろってきた回でした。
若き清盛の行動は、いささか極端ですが、エネルギーは感じます。
なにより、二人の父との戦いが迫力でした。


posted by: ふるゆき | 平清盛 | 22:26 | - | - |
『平家物語』の群像
評価:
井上 渉子
新人物往来社
¥ 1,680
(2011-12-22)

JUGEMテーマ:読書
今年の大河ドラマ『平清盛』も、第1回が放送されましたね。
「祇園精舎の鐘の声・・・」で始まる日本古典文学の傑作であり、軍記物として平家の興隆と源氏との合戦をえがいたこの物語は、古来ひろく読まれてきました。
その中心となる平家一門に、ライバルの源氏、朝廷の公家たちと、さまざまな登場人物を紹介したこの本は、わかりやすく当時の群像が学べる一冊です。

タイトルに「乙女の」とありますが、内容が女性向けのみということはなく、当時の政治情勢や軍記にある合戦の経緯なども、人物に即して簡明かつ面白くかかれており、興味はつきません。
清盛とその息子の公達たち、彼らをささえた女性たち、激しく戦った源氏の武将たちなど、魅力的な人々を読みやすい文章と楽しいイラストや4コマ漫画などで覚えるのも良い機会。

大河ドラマの参考図書としても、またこの時代に興味をもった方の解説書としても、この新刊は読んで楽しめるものとなっています。
posted by: ふるゆき | | 19:47 | - | - |
『銀魂’』 アルファベット表記で人類みなホスト
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
新たな年の第1回が、こういう展開で始まろうとは・・・いや、予告で想像できました。
久しぶりに登場の、かぶき町ナンバー1ホストクラブの狂死郎。
今度は二度は訪れないはずの遊び人マダム夜神が再来するというので、悩んでいますが。

要はそのマダムを満足させるもてなしをすればいいんだろ?と請合った銀さん。
「ジャスト・ドゥー・イット!」と「わが命にかえても!」「フゥー!」はお約束です。
が、他の面々がおびえてしまっているので、新メンバーを募ることに。

そこへ現われた長谷川さんは、今回もダンボール戦・・・じゃないスーツ?
銀さんが「スポンサー・ロゴも背負ってるぜ」と背中を見せれば、たしかに「青森りんご」の文字が。
某別番組のヒーローじゃないし、どこの会社かもわかりませんて。
さらにガテン系のお妙は、秀吉の埋蔵金があると聞いて来たそうです。

この面子で小芝居をしているうちに、また近藤も仕事を放り出してホストーカーとして参戦。
人体カーみたいな、もう不安しかない映像になってます。
そこへ局長を連れ戻しにきた土方と沖田が、またスカウトされる展開へ。
「レッツ・パーリィ!」の連呼で、年明けから危ないサービス満点です。

例によって銀さんと土方の似たもの同志ケンカが始まるものの、総悟は乗り気で接客中。
マドマーゼル西郷とアゴ美たちも来店して、お店のヘルプじゃなく、狂死郎がヘルプ・ミー状態に。
グダグダのまま来週につづきました。

2012年も相変わらず突っ走るアニメ銀魂。
OPとEDも新たになって、今年もいろんな楽しみが出来そうで期待です。


posted by: ふるゆき | 銀魂 | 18:52 | comments(0) | trackbacks(6) |
『平清盛』 第1回「ふたりの父」
JUGEMテーマ:大河ドラマ
文治元年(1185年)三月、壇ノ浦の合戦により平家は滅亡。
この知らせは、鎌倉で立柱の儀式をおこなっている源頼朝のもとに届きました。 
北条政子がもたらしたこの報を、なみいる御家人たちは歓喜して迎え、口々に平家や清盛を嘲笑。
しかし、頼朝はそれを一喝し、「平清盛なくして武家の世はこなかった」と断言しました。
そして頼朝のナレーションにより、時代は元永元年(1118年)にまでさかのぼります・・・・・・。

平安の世も300年近く続いたそのころ、都の治安は乱れていました。
朝廷の命を受けた平氏の棟梁である平正盛は、嫡男の忠盛とともに盗賊の追討を実行。
その夜の相手は、荒れ果てた社を本拠とする朧月という盗賊でした。
激しい斬りあいがはじまり、朧月は忠盛に討たれます。
その返り血がついたまま引き上げる平氏の一団は、牛車で通りかかった関白の行列と遭遇。
ときの関白・藤原忠実は、平伏する武士団を汚らわしいものを見る目であつかい、去りました。

翌朝、その待遇に怒りながら血のついた身を河原で洗っていた忠盛は、貧しい女を助けます。
その女性は赤子を宿しており、しかも源氏の手勢に追われていました。
忠盛は、なぜか彼女を助けてかくまいます。
舞子と名のったその女は、白河院の寵姫である祇園女御につかえる白拍子でした。
院の養女で鳥羽天皇の后となった姫が病となったおり、陰陽師が舞子の宿した子がわざわいとなる、と占ったため、殺されようとしたのです。

かくまわれた舞子は、赤子を生みました。
この子は白河院の血を受けていて、しかものちに清盛となる運命だったのでした。
♪遊びをせんとや生まれけむ・・・と、歌う舞子の声が聞こえ、源氏の棟梁の源為義は驚きます。
そして母子ともに御所へ連行していきました。
白河院は「王家に禍する者じゃ」と、殺害を命じます。
しかし祇園女御は、后の病は回復したので、もうその必要はないはずでは、と嘆願。
そこへ、平忠盛も参上しました。

が、側近の藤原長実は忠盛が舞子をかくまったことを責め、白河院も舞子を処断するよう命令。
それも、忠盛の手で斬れ、というものでした。
忠盛は真剣な表情で、この理不尽な命令を批判し、舞子を自分の妻としたい、と嘆願します。
この心情に、舞子は赤子を忠盛にわたして「良い名をつけてくださりませ」と微笑。
そして院の前で小刀を出したため、御所警護の武士たちに矢で射られ、倒れました。
院は「かたずけておけ」と命じて去り、息絶えた舞子に忠盛は、ただ泣くのみでした。
そして赤子は、平氏の太郎と言う意味で「平太」と名づけらることに。

正盛が没して平氏の棟梁を継いだ忠盛のもとで育てられた平太は元気な子供に成長。
ある日、忠盛と船に乗っていたら、交易船を海賊が襲撃する場面に遭遇。
忠盛は、勇敢にもひとり救助に向かい、配下の家貞らが来たときは、賊を撃退していました。
父の強さに、平太は「わたしも父上のような武士になりとうございます」と言いました。
そんな平太を祇園女御は可愛がり、双六を教えます。
平太は奇跡的な勝負つよさで勝ち、女御は「舞子も双六が強かった」と肯きました。

その後、忠盛は正式に宗子という妻を迎え、その実の子は平次と呼ばれました。
平次は平太を兄としたい、いっしょに遊びますが、ふとしたことでケガを。
平太のせいと思い込んだ宗子が平手打ちしたため、平太は屋敷を飛び出します。
そして、雑然とした洛中で朧月の息子と名のる兎丸と邂逅。
こともあろうにその少年から自分の出生の秘密を聞いた平太は、ショックを受け呆然。
なんと御所に行き、白河院に直接その疑問をぶつけますが・・・。
「犬の子を出せ」と命じられた武士たちに、放り出されました。

その後、雨のなかをうろつく平太は、愛犬が死んでいるのを発見。
その死骸に平太がすがって泣いているところへ、忠盛が来ます。
父とおもってきた忠盛は真実を告げ、「弱いゆえ死んだのだ。強くなれ、平太!」と訓戒。
あの海賊退治のおりに得た宋の剣を、平太の目の前に突き立てて去ります。
この剣を必死に引き抜いた平太は、雄たけびをあげました。
ここに平清盛の戦いが始まったという第1回でした。

長くなりましたが、思ったより汚れた都と、たくましい人々でした。
もう青年の清盛になるようで、来週からの展開に注目です。

posted by: ふるゆき | 平清盛 | 23:41 | comments(12) | trackbacks(18) |