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『龍馬伝』 ドラマ・ストーリー
評価:
福田 靖 作,NHKドラマ制作班 製作協力
日本放送出版協会
¥ 1,050
(2009-12-19)

新春からの大河ドラマ『龍馬伝』のガイドブックが出ています。
やはり気になるのは配役ですが・・・。

龍馬の盟友ともいうべき中岡慎太郎のキャストがないと思ったら、先日やっと上川隆也氏と発表されました。
2006年の大河『巧妙が辻』では土佐藩の初代君主である山内一豊役でしたね。
今度は、その山内家や上士と対立する郷士役に。

志士として活躍する面々が多くのっていますが、上の例みたいにこれから決まる場合もありそうです。
ともあれ、新たな大河ドラマとして期待したいです。
 
posted by: ふるゆき | 大河ドラマ | 22:21 | - | - |
『坂の上の雲』 留学生
秋山真之は、選ばれてアメリカへ留学し、海軍兵学を学ぶことに。
この当時のアメリカ海軍は、いわば二流ですが、世界的に名を知られた人物もいます。
それが退役軍人のマハンで、紹介状を持参した真之にこころよく会ってくれました。

真之はマハンから思い出話を聞くうちに、彼が幕末維新のころ米国艦船で来日していたと知ります。
そしてマハン流の戦略戦術論を聞き、古今の先例を調べること、陸上戦史からも学ぶことなどを学習しました。
そのころのアメリカには、北京で「ネズミ公使」と呼ばれた小村寿太郎も赴任していました。
この薄汚れたフロックコートの外交官は、真之と会って言葉をかわします。
いつもながらマイペースで面白い人物ですが、気宇も大きいようす。
彼は、日英同盟のことも自然に語りますが、さすがの真之も実現を簡単には信じられません。

当時のアメリカは、キューバ問題でスペインを強く非難し、その世論をいわゆるイエロー・ペーパーが煽って、とうとう米西戦争に発展しました。
真之は、観戦武官としてキューバに行き、サンチャゴ港で世界初の閉塞作戦を目撃します。
ここにはロシアの海軍大尉も来ており、真之と議論したり挑発的な言動をしますが、負けていない真之は皮肉とウィットで返します。

子規はいよいよ病が進み、寝ていても辛いのに情熱をもって新たな俳句の道を歩みます。
また、真之の同期生だった広瀬武夫は、ロシア語熱がかわれて、なんとペテルブルグに駐在。
さらに驚いたことに、この無骨な男は、 ロシア貴族の令嬢とダンスを踊ったりデートしたりします。
(ボリスというロシアの青年士官が、典型的引き立て役でお気の毒?)

いっぽう、真之はアメリカでかつての恩師、高橋是清と再会。
ナイアガラの滝を見物して楽しみますが、そこにいた先住民のことから、欧米人がアメリカ・インディアンにした武器と金をあたえてあい争わせる政策の話を聞かされました。
もっとも勇猛なイロコイ族、こんどは日本がその役割をさせられるのではと思わせられます。

国内では、兄の好古が騎兵方法論を執筆。日本騎兵の訓練をさらに推し進めました。
そして1900年、真之はイギリスへの留学をすることに。
いよいよ日露戦争への歩みが始まるようです。
今年はここまで。「撮影快調」と、映画のような予告が入りました。
来年の放送を気長に待ちたいと思います。
posted by: ふるゆき | 坂の上の雲 | 22:21 | comments(6) | trackbacks(16) |
『ケロロ軍曹』 謎の最終兵器
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
年末の大掃除にはげむケロロが唐突に思いついたのは、懐かし特撮ネタの合体変身によるパワーアップ作戦。でも、こんな付け焼刃なアイデアで今年中に侵略達成できないことは、これまでの体験でも わかりそうなものです。

ケロロが合体を嫌がられ、タママとギロロが合体してタマギロフォーム。
その威力で夏美が調理中のハンバーグを、ほどよい焼き加減に。
やっぱり大したことないような…。
クルドロフォームにしても、結果はほとんど同じ。

まあ、5人合体にしたらケロロが足を引っ張るのも予想できました。
でも、ギロロは帰省したら父や兄に肩身がせまいのが気の毒です。

Bパートは、やっぱり大掃除の整理中に夏美から「全部不要」の断定を下され、たまりにたまったグッズ類をリサイクル店に持ち込むケロロ。
こういうときのお約束で、荷車いっぱいのグッズが135円にしかなりません。

ところが、またも妙なメカに目をつけ、125円で買ってしまいます。
「説明書はついていません」という但し書きがあるのに。
持って帰っても、なにに使うメカかも不明って・・・。

いろいろ試したら、どうやら貯金箱らしい?
こんな時に留守だったクルルが帰ると、パスワードらしきものをインプットして計算。
ケロロやギロロが入れた小銭の合計が出ました。
やっぱり貯金箱なんだ。しかもジャマな大きさです。

そんなこんなで今年も終了。
新年は、けっこうバラエティに富んだネタで始まりそうですね。

posted by: ふるゆき | ケロロ軍曹 | 20:05 | comments(2) | trackbacks(6) |
『銀魂』 ラジオ体操は少年少女の社交場
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
今年最後の放送だけあって、ある意味豪華な回でした。
あたかも『Zガンダム』のカイ・シデンのごとくジャーナリストとして1年戦争…じゃない、攘夷戦争の真実を追究する記者の古川が、先輩でもう引退した永井のもとに。
あからさまな本名の役名に、御大ふたりも迷惑かも?

かつて天人の来襲と不平等条約になすすべもない幕府にかわり、その横暴と戦いつづけた侍たち。
そのなかでも伝説となった人物のことを聞きただします。
その男は「白い悪魔」とも呼ばれて、攘夷志士たちからも天人からも畏怖の念をもたれたとのこと。
回想シーン(?)では、桂小太郎と高杉晋助の出演もあり、まさに豪華。

そして、志士たちのピンチに現われて天人の宇宙艦を次々と撃破するその白い影は……。
って爆煙のなかに見えるのはガンダムじゃ!?
「違うだろ!」と怒って永井の胸ぐらをつかむ古川は、「30周年じゃから」と言い訳する永井を投げ飛ばしました。でもまだ「ワシじゃなくスタッフのせいじゃ」とか言ってますが。

Bパートは、季節無視のラジオ体操。
毎朝とび出して「かぶき町ラジオ体操」にいく神楽の勢いに、銀さん迷惑しています。
体操を終えて指導員からハンコをもらうと、毎日えらいねと褒められました。
しかし、もうひとり毎日かかさず体操に来る本郷という少年の姿が。

ライバル心を燃やす神楽は、他の参加者が休んでも通いつづけ、ついには指導員もお盆の帰省でいない日まで、少年とふたり体操します。微妙なラジオ体操のメロディ編曲が素晴らしい。
話してみると、本郷少年は身体が弱いので寺子屋も休みがちだそう。
でも、なにかを成し遂げたいと語る少年に、神楽はつきあうことに。
ふたりとも言葉をかわすうち赤くなったりして、可愛い表情です。
その後、指導員も休む雨の日も行こうとして、銀さんが止めたのでしぶしぶお休み。

このあと、少年は身体をこわして入院しました。
母親の話では、あの雨の日に無理をして出ていたようす。
神楽は、病室の少年にって休んだことをわび、、絶対また来いよと励まします。
そして、夏が終わってもラジカセを持参してひとり体操を続ける神楽に、もういない指導員のかわりに銀さんがハンコをくれたのを手始めとして、お妙さんが、桂が、長谷川さんが、猿飛さっちゃんが・・・。
みんな良いとこあります。(でもいい話だと、しばしばオチでひっくり返す『銀魂』だけに、ふと不安も)
しかし今回は、秋になり冬から春、そしてふたたび夏まで多くの人々を巻き込んで体操をつづけた神楽の気持ちがかない、ある日ついに少年の手が彼女の背をたたきました。よかった。
ラストの神楽のセリフが、また泣けました。

さて、アバンとラストでは、劇場版『銀魂』新訳・紅桜篇のCMが!
来年の公開に向け大変な作業中でしょう。
いろんな面で、良い年になるよう願いたいです。


 
posted by: ふるゆき | 銀魂 | 20:09 | comments(0) | trackbacks(10) |
これも爆笑エッセイコミック
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
先週の記事で紹介した『百姓貴族』は、大人気マンガ家の荒川弘さんがご実家での農業体験をかかれたものでしたが、こちらの『坊主DAYS』もまた、楽しく読めるエッセイコミックです。

著者である杜康潤さんのお兄さんが僧侶となられるための修行の日々を、その内容はもちろん食事の作法から托鉢までくわしく描き、これまた結婚式やクリスマスのことなどユニークな視点でつづられた面白レポートの連続。
ちなみにお犬さまの姿で作中に登場する杜康さんは、お友達の荒川さんの『百姓貴族』にも、そのままで出演されています(笑)。

一般にはなかなかわからない宗派の違いやお葬式のマナーまで、かわいい絵柄と鋭い観察眼でもってマンガにされたこの作品も、読んで笑いつつ知識がアップするおススメ本ですね。
posted by: ふるゆき | | 19:47 | - | - |
『坂の上の雲』 日清開戦
洋上で清国兵士を満載した英国の輸送船を発見した巡洋艦「浪速」は、降伏勧告をしたものの、相手はこれに応じません。
さらに使者にも英国人乗組員をたてにして同行を拒絶したため、東郷平八郎は砲撃を命令。
わずかに英国人を助けた以外は、ほとんどの清国兵が溺死しました。
このニュースは上海から打電され、イギリス本国の世論は激怒します。

日本では伊藤博文が驚愕し、ただちに東郷を罷免しろと言いますが、陸奥外相は詳細を調べてからと慰留しました。海軍大臣の山本権兵衛も東郷をかばいます。
その後、東郷の処置は国際法にてらして違法ではないとわかったため、英国の世論も平静に。
北京では、外交官の小村寿太郎が祝賀会の席上で、李鴻章にそのことや小村自身の背の低さを嘲笑されますが、この「ネズミ」というあだ名の外交官は屈せず、逆に相手を「ウドの大木」呼ばわりさえして、お互い哄笑し事なきをえます。

騎兵第一大隊をひきいて大陸にわたり、遼東半島の旅順要塞を偵察した秋山好古は、世評とちがって旅順が存外弱いと判断。これを第二軍司令部の大山巌大将に上申します。
これを受けた大山は、配下の第1師団長の山地元治らに攻撃計画を説明。
第1師団の旅団長である乃木希典が立ち上がり、その先鋒を志願しました。
(大山は薩摩人で西郷隆盛のいとこ、山地は土佐人でもと山内容堂の家臣、乃木は長州人で西南戦争にも参戦しました。この時期の陸軍だけあって、いわゆる藩閥人事であることが明白です)

好古は、駐屯地で土地の老人から酒を買い、さっそくラッパ飲みして周囲を驚かせました。
また、その老人が「軍人は嫌いだ。旅順でいばっている奴らも、お前たちも」と言うのにも笑ってうなずきます。
そのあと旅順に偵察攻撃をかけますが、思わぬ大軍の猛反撃を受け、騎兵も応援の歩兵部隊も動揺。しかし好古は落ち着いたまま弾丸の飛来するなかで酒を飲み(のちの陸軍でも今の自衛隊でも考えられない振る舞いですが)、将兵を鼓舞します。
(さらに馬上、悠々たる姿勢で号令する姿は、やはり戦国武士を思わせます。今年の大河で阿部さんが謙信役だったのも無理はないと、あらためて感じました)
部下が身を隠すよう進言しても聞かず、腰には武器などといえない指揮刀を吊るしていました。
その後、さらに何千という敵主力が進撃してきたため、さすがに撤退を命令。
みずからしんがり役を買って出て、負傷兵をかつぎました。
その後、旅順はなんと1日の攻撃で陥落。乃木将軍は参謀の伊地知と喜んでいますが、このたやすい攻略戦の勝利が、のちに203高地の悲劇にもつながります。

正岡子規は願いかなって従軍記者となり、戦闘の終わった地域を歩兵隊に先導されて訪れますが、
住民は日本兵の姿におびえ、先導役の曹長があの土地の老人から食料を強奪するのを目撃します。さらにその曹長は子規にむかって怒る老人の言葉を聞かれ「兵隊サン、アリガトウ」と言っておる、と強弁され、大きな疑問を持ちました。
その夜、曹長から叱責され反論していると、仲裁をしてくれたのが軍医の森鴎外(林太郎)でした。
鴎外は、子規のかいたものを読み、記事に期待していると語ります。
が、子規は帰国の艦上で、またも喀血を。

真之は「筑紫」で海上勤務していましたが、清国の陸上要塞と戦闘になった艦内で、水兵の原田に落とされた戦闘旗を揚げてこい、と命じます。
その直後、至近砲弾が炸裂。原田は前夜に真之からもらった豆の袋を血に染めて死んでいました。
真之自身も爆発の衝撃で一時的聴覚喪失となり、非現実的な時が画面に流れます。
やがて聴覚は戻ったものの、現実に衝撃を受けた彼は自分が軍人には向かないと考えることに。

海戦では日本連合艦隊が勝利し、かつて呉に来た丁汝昌提督も敗北後に自決しました。
帰国して戦勝祝賀会で、ひとりうかぬ顔をしていた真之に、広瀬武夫が近づいて「海軍をやめるな」とひと言いって去りました。
その後ビリヤード室にいくと、偶然にも東郷がおり、真之を覚えていて歓談します。
真之は指揮官とは何か、命令したことに後悔はないのか、などと根源的な質問をしますが、東郷は彼らしい薩摩隼人らしい答えを返しました。
この言葉に何ごとかを感じた真之は、次回いよいよ渡米するようです。
それにしても今回は重厚な歴史劇を見せられました。
山本権兵衛や大山巌、小村寿太郎らが登場したのも見ものでしたね。
posted by: ふるゆき | 坂の上の雲 | 22:43 | comments(2) | trackbacks(14) |
『ケロロ軍曹』 吉岡平 親衛隊哀話
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
桃華親衛隊の吉岡平が主人公のお話。
例によって桃華と冬樹とのクリスマスにするため、身を挺して冬樹を守っていた吉岡平。

それが風邪をひくやら何やらで、すっかりお疲れ。
でも、親衛隊きってのエリートでもないのに、なぜ彼がという疑問もあります。
限界を感じたのか親衛隊をやめて故郷に帰るといった吉岡平を、まずポールが、そして桃華も引き止める展開でしたが、最初に桃華が言ったとおり、去る者は追わずでもいいような?

Bパートは、サブローにクリスマスパーティに来てほしい夏美のため、やっぱりギロロが奮闘するストーリー。
サブローは、クリスマスのせいか超劇場版の服装デザインでしたね。
両方見終わって思ったけど、今回はケロロが何もしなかったような。
でも、来週は年末進行と懐かし特撮で大活躍するみたいで、ホッとしました。


 
posted by: ふるゆき | ケロロ軍曹 | 22:07 | comments(0) | trackbacks(5) |
『銀魂』 観察日記は最後までやりきろう
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
季節無視の展開であるうえ、万事屋トリオどころか真選組さえ出ませんでした。
この驚愕ストーリーの主役はマダオこと長谷川さん・・・じゃなく、大五郎少年です。

夏休み明けの教室で、生徒が観察日記を発表しています。
母と子の朝顔を台風から守った感動的な日記が拍手と先生の褒めコメントで終わったあと、次に指名されたのは大五郎という名も頭髪スタイルも、どこかで見た子供。

大五郎は、初日そうそうから遅れていったラジオ体操の公園で、マダオと会います。
酒をほしがるそのグラサン男にカップ酒をあたえ、それがきっかけで始まる物語。
いつのまにか母と子の家にすみつき、というか犬のごとく飼われてしまうマダオ。
その家は大工だったけど怪我のため働けなかった父親が、飲んだくれて暴力をふるったあげく愛人まで作って出て行った母子家庭でした。

さらに日がたち、やっかいになりつつ家事をこなし、就職面接まで決めたマダ・・・いや、長谷川さん。
あきらかに若い母も彼を意識しています。
しかし、その面接会場であの母子と別れていた父親と遭遇。
その男は心を入れ替えて真面目になっていました。
採用1名のわくを彼に譲るため、わざと酒を飲んで暴れて不採用になる長谷川さんが泣けます。

その後あの家には戻らずに、また公園でマダオとなって大五郎にマダオを演じてみせ…。
でも泣いて別れた大五郎は、長谷川さんがなぜそうしたかを知っていたのでした。
いい話のはずだったけど、これお母さんが書いたモノ?
親に宿題させちゃダメだって・・・と思うけど、途中から大五郎の読み方が、ただの観察日記から人生哀話みたいなナレーションになるのがもう笑えるほどうますぎ。
それもそのはずで、竹内順子さんの芝居でした。やっぱりゲストじゃなく今回の主役。
だけど、長谷川さんには銀さんがニセ弁護士になった話でも愛情を再確認したハツさんがいるんだから、よその女性(笑)の世話になっちゃだめでしょう。
本当に出なかった万事屋だけど、劇場版チケットのCMがやたらとインパクトありました。
posted by: ふるゆき | 銀魂 | 19:50 | comments(2) | trackbacks(14) |
爆笑エッセイコミック『百姓貴族』
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
タイトルも表紙もただ者ではないこのコミックは、名作マンガ『鋼の錬金術師』の作者として知られる荒川弘さんの強烈な実録農業エッセイの第1巻です。

北海道の酪農を営む家に生まれた著者は、稼業である農業のあらゆる仕事を手伝いながら育ち、上京してマンガの道に入っても、早朝に新聞配達さんのバイク音を牛の鳴き声とまちがえて起きそうになるほど筋金入りに。
長編人気漫画の描き手として手馴れたタッチのキャラクター作りと演出・構成を駆使した画面は、あっという間に読み進めるものながら、驚くべき情報量や発見に満ちています。
(ちなみにご本人は表紙どおり、牛さんの姿で活躍・・・いや、画面せましと暴れまわっておられます)

読んでいて楽しいのはモチロンですが、笑いながら酪農経営の難しさ、家畜だけでなく野生動物たちの命の問題、日本の食糧事情が抱える深刻さなど、さまざまなメッセージを受けとります。
ただし、優れたエンタティナーたる作者の手にかかるものだけに、決してお説教じみていたりする展開ではありません。というか、読み手がツッコミを入れたくなる衝撃の事実や、あえて笑えるウソまでまじえて、奔放自在につづられるのが本書の魅力。
5月のGWが実家の手伝いのためすべて無しにされ、「ガッデム・ウィーク」と歯ぎしりをされるとこなんか、私事ですが自分も学生のころ実家の個人商店を手伝っていた同様の思い出がよみがえり、泣き笑いで共感しました。

念のためながら、かの大ヒット作のキャラが出たりとかはありませんので、ハガレンファンの方がそういうことも期待して購入するとあてが外れますが。
それでも、ご本人のキャラクターや、実体験からくる興味深さや、無駄のない構成力で描かれた作品ですから、本当に楽しめることうけあい。
今からもう2巻が読みたくなります。

 
posted by: ふるゆき | | 21:03 | - | - |
『坂の上の雲』 国家鳴動
前回に松山の浜辺で秋山真之と手を振って別れた正岡律でしたが、兄の子規が大学をやめて新聞社に入ったので、母とともに上京します。
夏目金之助までやってきて、にぎやかですね。
そのころ真之は、呉に入港した清国の北洋艦隊を実地見学に。
欧州に発注して建造した定遠、鎮遠という巨艦をひきいる清国海軍の提督は丁汝昌。
その旗艦内へ親善訪問してきたのは東郷平八郎でした。

東郷は、丁汝昌こそ優れた人物で軍艦も最新鋭ながら、水兵が艦内でバクチをうったり通路で飲食したりする姿を鋭い視線で見すえます。
そこへ勝手に入った真之らの処遇でひと騒動ありましたが、のちに連合艦隊司令長官としてバルチック艦隊を迎え撃つ東郷との、これが出会いでした。
(東郷役の渡哲也が、厳島の鳥居をバックに語るシーンに何か見覚えがあると思ったら、過去の大河『義経』で、この俳優は平清盛役でしたね)

故郷でもまたまた騒動を起こす真之をかばってくれたりした父の突然の死を、兄の好古の手紙で知ったのは訓練航海中の艦内でした。
その後、残った母を東京に呼び寄せますが、騎兵訓練に邁進する好古は、児玉源太郎に嫁の心配をしてもらい、とうとう佐久間家の令嬢と結婚しました。
この間、ニコライ2世が負傷した大津事件なども描かれ、今回は内容が複雑・拡大していきます。

1894年、朝鮮半島において東学党の乱が勃発。
政府にこれを鎮める力はなく、清国に援助を要請しますが、これを知った日本政府の陸奥宗光外相は、日本軍も派兵することを提案。伊藤博文首相に相談する一方で、陸軍参謀次長の川上操六にもはかります。
切れ者といわれる川上は、伊藤の心配をよそに一個旅団を派遣すると言いながら、内実は戦時編成で規模の大きい部隊とし、砲兵なども強化していって、しだいに情勢は緊迫します。
(陸奥も油断ならない政治家として描かれますが、この人物も来年の大河『龍馬伝』では、坂本龍馬が創設した海援隊の生意気な青年メンバーとして出てくるはずなので、後先にこんなことをいうのも何ですが、ずいぶん図太く成長?するわけですね。また、伊藤が高杉晋作の名を出して回想するのも、幕末とまっすぐにつながる時代なんだなあと感じさせられました)

かくて日清戦争の開戦前夜となり、好古は背に若き妻の多美から「生きて帰ってください」との言葉を受け出陣。真之は軍艦上でもまた豆をかじっていますが、さすがに緊張しています。
そして、あの東郷が指揮する艦艇が、清国兵士を載せた英国籍の輸送船を砲撃して、波乱の幕開けとなりました。
posted by: ふるゆき | 坂の上の雲 | 22:38 | comments(4) | trackbacks(13) |